ビジネス書が売れる要因?

何気に情報収集をしていた時に、以下のような記事を見つけました。

(ビジネス本の売れ行きは「タイトルが6割」)
http://www.shinoby.net/2016/01/6674/

資産運用のジャンルで有名な内藤忍さんの記事です。
ちなみに私も、この10万部を超えたという「初めての人のための資産運用ガイド」、書店さんでお札をPOPにしていて、面白いなあと思っていたのが印象で、よく覚えていました^^

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確かにタイトルは重要だと思います。
速読ドリルの副題的についている「1日が27時間になる」という言葉も、私の周りにいる仲間からたまたま「角田さんはたぶん自分らが1日24時間の世界にいる中で、1日27時間以上の世界を過ごしているから、違う結果が生まれるんでしょうね」と言われた事がきっかけで、たまたまその言葉が良いなあと思って、他の仲間に聞いても良い感じだとの事があった背景がありました。

 

ただ知らない人も多いかもしれないのですが、本のタイトルに関する決定権は出版社にあり、著者にはないんですね。

自費出版ならば事情も違うのでしょうが、企画出版ですと製作予算は出版社が持つ事になり、出版社は当然その投資回収をしなければならない立場に立つわけなので、当然の事ではあるのですが、私も自分自身が出版する事になって初めて気づいたところでした^^;

 

で、話を戻していくと、この良いなあ・・・と思っていた言葉、実は過去の出版時にも全く同じ内容(タイトル候補)を伝えていたんですね。
ただ採用はされませんでした。

「わかりづらい」と。

パッと見て速読の本だとわからないという事で、良くも悪くもロジカルに弾かれてしまった感じです。

「速読ドリル」の時も同じ理由でメインでの採用はなかったのですが、編集者さんが何とかそのタイトル候補を入れようと、かなり相当な気を遣って下さったおかげで副題として入れてもらう事ができたという経緯が実はありました。

結果的には「速読ドリル」というわかりやすい表現と、1日が27時間になるという「結果どうなるのか?」がイメージできる表現が重なったタイトルが出来上がったのかなと思っています。

 

こう考えていくと、速読ドリルが10万部を超えたのはタイトルの影響?とも思いたくはなるのですが、それ以上に私は、ビジネス書が売れる最大の要因は「周りにいる仲間とのシンクロ」なのではと思っています。
要因というよりは”前提”になるのかもしれません。

例えば周りにこういったタイトル案になるような事を気兼ねなく言ってくれる仲間がいなければ案は出ないわけですし、仮に結局そこでどれだけ良いタイトル案が出ても、決定権のある人がそれを採用しなければそれまでとなるわけです。

著者一人で考えた事だけなんていうのは論外になると思いますが、周りで発生しているいろんな事象、それらが全てうまくシンクロした時に、ビジネス書は売れるのかな・・・と思います。
(ベストセラーを生み出すのに高い再現性を確立するのが難しいのは、このあたりに要因があるのかな・・・とも思います。)

 

追伸1:3月のイントレ体験会について

3月は札幌、東京、名古屋、沖縄と4会場で体験会が開催されます。
今年に入って、試しに東京で毎月体験会を開催してみたのですが、大変な面も多かったので、また開催間隔が広がると思います。
ご興味ある方はお早めにご受講頂ければと思います。

(各地開催概要は以下URLよりご確認下さい。)
http://goo.gl/qoMcI6

 

追伸2:トークイベントについて

4月にジュンク堂那覇店で行われるトークイベントに、ゲストで出演してきます。
私の教え子が出版した関係で呼ばれました^^
沖縄の方、ぜひお会いしましょう!

日時:2016年4月17日(日)15:00~16:00
場所:ジュンク堂那覇店 地下1F
参加費:無料
※トークライブ後にサイン会あり。



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。