使用するツールを選択するときに、本当に必要なものは先端技術ではなくて○○


たま~に出くわす人の中に、何でもツッコミ系の人がいらっしゃいます。

以前、ある懇親会の打ち上げに行った時にあった出来事を、ふと思い出したので、その話を踏まえた教訓をシェアしたいと思います。

最新技術が常にベストな選択肢とはならない

懇親会が終わった後、何人かで集まっていた中に、何かとツッコミ系の話ばかりする人がいました。

で、話を聞いていると、その中の会話で「出席者名簿をExcelで送ってきた。今時Excelかよ!(ハリセンボンの近藤春菜風)Googleスプレッド使えよ」的なツッコミをしていたのです。

おそらくその人はExcelが時代遅れで、Googleスプレッドは先端だという価値観があったのでしょう。

そもそも論で、ExcelでもExcel Onlineというサービスで、Googleスプレッドと同じことはできるからです。
  
  
しかし、4~5年前に少し騒動になったのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、Googleサービスの規約上、Googleドライブにあげられた情報はすべてGoogleにも所有権が付くといった主旨の文章があり、これを嫌気している人が一定数は実際にいらっしゃるのです。

実際のところはGoogle内部での使用に留まるであろう条文もありますし、外部面でのセキュリティレベルでいえばGoogleさんは最強クラスだと思いますので、個人的にはあまり気にしなくて良いのかなとは思いますが、ただ名簿が載る情報はこちら側の事情ではなく、どちらかというと自分以外の他者側の事情によるところが大きいです。

つまり、技術的には先端で使いやすいツールなのかもしれないけれど、相手の立場で考えると、必ずしもその選択肢を取ることがベストにはならない場合がある、ということです。
  
  
この例の場合だと、利用規約の観点で嫌気される恐れがあるとするならば、クラウドサービス自体がNGである可能性が高いので、自分のパソコン上でExcelファイルにパスワードをかけて、そのパスワードがかかったファイルをメールやグループメッセンジャーなどにアップロード共有、といった手段の方が安心だと判断される場合もあるのです。

また、使いやすさという面から、内部関係者にパソコン操作に苦手意識を持っていて、「普段仕事で使ってるExcelレベルなら・・・」という人がいる場合は、Excelという選択肢を取る可能性もあるでしょう。

実際私も仕事関係で使うグループワークサービスを、本当はslackを使いたいと思っていながらも、使いやすさを優先してチャットワークをメインにすることが多かったりしています^^;

選択肢を多くしておく事は重要だけど、知識には溺れない

もちろん、先端技術に関する情報を収集し、実際に使ってみておく経験はとても重要です。

課題解決のための選択肢が限られることにならないようにするためです。

ただ、そうしたことを中途半端に知っている人ほど、技術ツールを取捨選択する目線が欠けているような気がします。

必ずしも、最先端のものがベストな選択肢になるわけではなく、そのときの環境に応じてベストな選択肢は変わるということは忘れないようにしたいところです。



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。