良い本と売れる本の関係性

先日あるパーティーにお招き頂いて
参加してきた時のお話。

そこは出版経験のある著者さんや
出版社さんが多く集まる会だったのですが、
出版社さんの挨拶が皆さんはじめに
「出版業界は厳しい状況に・・・」と、
あんまりにも皆さんが言うもんで、
「本当なのかな・・・?」と思いながら
聞いていました。

 

で、私なりの結論。

数字的に見て出版業界が
厳しいのは間違いないでしょう。
確かにそうなんですが、
同時に解決方法もはっきりとしたものが
あるような気がしています。

 

その一つが、一言で言えば
「売れる本とは何か?」に
ついての考え方です。

売れる本とは良い本だと思う方は
結構多いんじゃないかと思います。
私も出版するまではそう思っていました。

しかしこの考え方はある意味で正しいんですが、
ある意味で(というか前提)が
足りないと思っています。

 

その前提は何かと言うと、
そもそも発売されている事が
知られているのか?という事。

以前どっかで書いたかもしれないですが、
(書いてなかったらすみません><)
書店さんには1日に100冊単位の新刊が
入ってくるそうです。

書店さんも当然置く場所には限りがあり、
そんな中だと自分の本を置いてもらえず、
そのまま返品される本があっても不思議ではなく
(ジェット返品というらしいです^^;)、
つまり置いてもらえないという事は、
良い本かどうかも知られる事さえないまま
終わってしまうわけです。

 

なので「良い本⇒売れる本」という単一的な
考え方を出版社さんが仮に持っていて、
新刊を量産する中で一発ホームラン(良い本)が
出れば・・・なんてギャンブルのような考えを
持っていたとしたら、これは相当致命的だと思います。

結果的に、自社の商品を作ったけど、
そのほとんどは良い本かどうかも判断されずに、
「売れない本⇒良い本ではない」
というジャッジを下されて赤字量産・・・、
なんて事もあるのかもしれません。

そんなわけで出版直後は
「良い本かどうかを判断してもらう」ために
1冊でも良いから本を並べてもらえるように、
少しでも長い期間並べてもらえるように、
営業活動をしていく必要があるわけです。

 

これはあくまでも思いついた1要素で、
他にもいろいろ要素はありますが、
いずれにしても、個人的な感覚では
ビジネス書だと3万部位までは
「売れる本→良い本」という考え方で、
そこから先は徐々に「良い本→売れる本」に
変わっていくんじゃないかなと思っています。

そこまでの部数に行かないんだとしたら、
やはり”知ってもらう”努力が足りないか、
今一度振り返ってみるのが良いかと思います。
※出版社の立場なら数字責任もあるわけなので、
なおさらだと思います。

”知ってもらう”努力次第でジャッジしてもらう
人数の広がりが決まって、そこから先は
”本当に良い本かのジャッジでどこまで伸びるか・・・”
というような感じかな。。。

 

私の場合、3万部を超えたあたりからは
もう自分が何をしても無力な感じになり、
本を買って下さった皆様や出版社さんをはじめとした
関係者の皆さんに支えられている感覚
全開になりましたm(_ _)m

まだ2冊しか出していない分際なので、
何のどこまでが正解なのかはわかりませんし、
あんまり偉そうな事言えないかもしれませんが^^;

 

来月、新刊が発売予定となっておりますので、
また皆様に新刊を手に取って見て頂けるように、
「常に初陣」の気持ちを持って
各地を飛び回りたいと思います^^b
(詳細は決まり次第、
改めて連絡させて頂きます!)

 

〜追伸1〜
この度、『速読ドリル』が
啓文堂書店のビジネス書大賞12点に
ノミネートされた、との連絡を
本日頂きました!

4/1〜30までの1カ月間、
啓文堂全店で陳列され、
最も売れた本が大賞となるそうです。

蒼々たる本ばかりなので
恐縮な限りではありますが、
もし啓文堂書店さんに行かれる
機会がありましたら是非、
お買い求め頂けましたら
嬉しい限りでございます!!!

(啓文堂書店さんの店舗情報は以下)
http://www.keibundo.co.jp/shop/

 

〜追伸2〜
イントレの教え子の安慶名勇子先生の
トークイベントにゲストで参加してきます。
沖縄の皆様にお会いできるのを楽しみにしております^^

http://ascourage.com/event20160417talk/

 

〜追伸3〜
4月に名古屋でイントレ体験会を開催いたします。
名古屋をはじめ、東海エリアの皆様に
お会いできるのを楽しみにしております^^

http://intre.co/?p=307



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。