新刊『5分見るだけでどんな人でも高速で本が読めるようになるドリル』が発売になります!

ご無沙汰しております。

最近の情報発信は、速読や読書スキル系で発信したいときはActiveRead会員メルマガ、それ以外の日々発信したい内容については個人のメルマガと、結構固定化されつつあり、最近SNS発信やブログを書く機会が減っていて恐縮です…。

今日は、今年3冊目となる新刊に関する記事をまとめたいと思います。
  
(5分見るだけでどんな人でも高速で本が読めるようになるドリル)

https://www.amazon.co.jp/dp/4847099710
  
  
実はこの新刊、元々は7月発売の予定で動いていたのですが、コロナ禍で3~4ヵ月遅れでの発売となりました。

延伸したとは言っても、「せっかく時間ができたのならば」ということで、当初予定していた内容よりも、さらに(かなり)バージョンアップさせることができたと思っています。
  
  

今回の出版の経緯

今回の出版は、つながりのある編集者さんからの紹介で、企画オファーをいただいて実現したものになります。

端的に言えば、「子供向けの速読本をつくりたい」というオファー。

ただ、そもそも論で、子供の速読はどちらかというと親御さんが否定的であることが結構多いと感じているところがあったため、「ニーズがあるのかな…」と最初は懐疑的でした。

それが気になっていたので、最初に「子供の速読に対して否定的な親御さんの思いや考えなどを探ってほしい」とお願いし、実際にそれらの意見を見ていくと、根底にある一つの考えが見えてきました。

それは「速読をすると、丁寧に文章を読む習慣が身につかなくなる」という誤解。

なぜ誤解なのかは後述するとして、「だとしたら、速読力をつけながら丁寧に文章を読むことができればOKでは?」と考え、今回の新刊では速読力アップは前提として考えつつ、「読解力」アップを重視した内容にまとめ上げました。

タイトルの「5分見る“だけ”」という言い切りは出版社の販促面で仕方ないのかな…って感じですが、1日5分、見るだけではなく“思考も含めて”取り組めば、より速く、より深い理解を得る力や感覚は養えると思います。
(タイトル決定権が私にないお話については以下ご参考)

ご参考:本のタイトルは○○が決めている
https://limixceed.co.jp/blog/archives/848

さらに、内容を仕上げていくうちに「これ、子供だけじゃなく、親が読んでも効果ありそう」となっていきつつ、今回コロナ禍で3~4ヵ月遅れでの発売となったこともあり、最終的には「親子向け速読トレーニング本」となりました。

ある意味で親のほうが苦戦するかな…と思っていますので、ぜひ親子一緒に取り組んでいただけたらなあ…と思っています。
  
  

『速読ドリル』などの既刊本との違い

  
今回の新刊、名前に「ドリル」と付いていて、かつ速読トレーニング要素も入っている(というか入れてほしいと出版社から要望があった)ので、速読ドリルシリーズと似た感じに思われるかもしれません。

ただ決定的に違うのは「速読で読解力、思考力を上げていく」点に重きを置いているところです。
 
これまで出してきたトレーニング系の本と比べると、今回の新刊は実際に読んでいただく文章をそれなりの量で載せています。
 
ただ載せている文章は、たとえば『桃太郎』、『ジャックと豆の木』など、すべて小学生レベル(10歳前後)なので、読書に苦手意識がある方でも普通に読めるものばかりです(元々は対象を子供に絞って制作検討をしていたため)。
 
こうした文章を使いながら、読むスピードを上げていく感覚や、速読をしながら文章理解を深めていくコツや考え方を解説しています。
 
編集者さんも話されていましたが、「おそらくこういう速読本は今までに見たことがないかも」という感じに仕上がっているので、ぜひ一度書店で実際に見ていただけたらなあ…と思います。
  
(5分見るだけでどんな人でも高速で本が読めるようになるドリル)
https://www.amazon.co.jp/dp/4847099710
  
  

読解力を上げるために速読が必須である理由

記事の最初のほうで「速読すると雑な読み方になる」とか「文章はもっと丁寧に読まなければ…」と否定的に考える親御さんがいらっしゃることに触れました。

ただ、そもそも丁寧に読むとはどういうことでしょうか?

少なくとも「ゆっくり読む=丁寧に読む」ではないと私は考えています。

根本的な理由を一言で言えば、ゆっくり読んでいたら、前に書いてあった内容はどんどん忘れていってしまうからです。

今読んでいる部分は理解できている感じがしていても、前で書かれていた内容を忘れた状態だと、たとえば話の前提を無視して誤解している可能性もあります。しかも自分では「丁寧に文章を読んだ」と勘違いしているだけに、「誤解していないか…?」といった確認目線が抜けるので、仮に自分の理解が間違っていたり、浅い理解だったとしても、そのことになかなか気づけない状態になるのです。
  
  
では文章を丁寧に読み解いていくにはどうすればいいか?

少なくとも必要となることは「繰り返し読む」ことです。

「一度読んで、はい終わり」ではなく、一度読んだ後、「何か見落としていることはないかな…?」とか、「最後まで読んだけど○○ページあたりで書かれていた内容がいまいちわからなかったから、もう一回読んでみるか…」など、複数回読み返すことでしっかり文章を読み解いていく(=丁寧に読む)ことができるのです。
  
  
ただ繰り返し読むには、それなりの時間が必要になります。

有り余るほどの時間を持っている人は例外ですが、ほとんどの方は日々多忙な生活を送られていると思います。

そんな環境で、繰り返し文章を読み返すには、ある程度速く読む力を持っている必要があります。
  
  
このように考えていくと、読むスピードと丁寧に読むことにはそもそも関係性がありませんし、むしろ速く繰り返し読むほうが文章を丁寧に読み解けると考えることができるのです。

では具体的に、何に気をつけながら繰り返し文章を読み返していけば、丁寧に文章を読み解けるようになるのか、そのあたりのやり方については新刊をご覧いただければと思います^^
  
(5分見るだけでどんな人でも高速で本が読めるようになるドリル)
https://www.amazon.co.jp/dp/4847099710
  
  



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。