先月取材を受けた内容が、先週発売された週刊誌『女性自身』に掲載されました。
1年半ほど前に発売された『貯金ドリル』をお読みになられた事をキッカケに、コンタクトを頂きました。
そしてこの時にも聞かれ、他の方々からもよく聞かれる事に、「角田といえば速読や読書といったビジネススキル系の著者というイメージが強いけれど、なぜに貯金・・・?」という質問があります。
よくよく考えてみると、貯金ドリルに関する情報って、発売直後に一度イベントで話をしただけでした。
何気にあまり情報を出していないような気もしたので、これを機にブログにまとめておこうと思います。
貯金ドリルを出した経緯
結果的に『貯金ドリル』として発売されましたが、元々は『FXドリル』という想定で本作りをしていました。
私が速読を学ぼうと思った理由は、FXトレードの勉強をするために大量の本を読むためでした。
そしてその当時、限定されたコミュニティ内でしたが、指導サポートのようなこともしていて、それなりに実績もあった事から、『ドリル』シリーズの一つとして「FXのドリルをつくってみよう!」となったのです。
簡単に言えば、チャートを出しながら問題形式で相場の見方を学んでいく、といった感じの本を書いていったのですが、実際書いてみたところ「難しすぎる」と・・・。
まず「チャート」が載っている時点でアウトだと言われ、「チャートがないFXの本なんてありえんだろう…」と。
ただ、そこまでの間にかけた労力を無碍にしたくない思いもあり、どうするかを考えていた時、「そもそも投資をするにはある程度の資金が必要になると思うのですが、どうやって貯めたんですか?」という質問を受けました。
そして当時お金を貯めるためにやっていた事をいろいろと答えていった結果、「それをドリル形式で本にしましょう!」となったのです。
最初はFXトレードのレベルが上がる本を作りたいと思っていたのですが、その問答を繰り返す過程で、お金に対する考え方や感覚を掴むキッカケになるような本になれば…という思いが強くなりました。
例えば、トレーダー界隈からすれば「貯め込む」というよりは「ガンガン稼ぐ」という気質があると思いますが、種銭をしっかり確保できる環境づくりはメンタルを崩されない事につながります。
これがトレーダーにとって如何に重要な事か、真のトレーダーならばお分かり頂けると思います。
逆にチャート上の事だけを語るのに、本という媒体を使うのは勿体ないとも思えてきて、チャートを使わずに、トレード力も含めたお金に対する力をどこまで高める事ができるのか、挑んでみようと思って出来上がったのが『貯金ドリル』になります。
貯金とトレードの共通項は「見える化」
『貯金ドリル』は私がお金系の分野で初めて出した本になるので、内容的には結構盛りだくさんとなっています。
どれも重要な内容ではあるのですが、貯金に関しても、トレードに関しても、共通して特に重要な事を一つ挙げてみたいと思います。
『女性自身』の取材でも一部答えた内容ですが、それは「お金の流れをきちんと見る」事です。
貯金もトレード相場も、動きを客観的に見る事のできる環境づくりが第一歩です。
客観的に見ると、要改善の部分には自然と目が向きます。
自然と目が向くと、何かを「頑張ろう」と自分で意識的に思わなくても、無意識に行動を起こしやすくなるのです。
『女性自身』の取材ではクレジットカードの明細を活用する事で、支出の流れを自分で家計簿つけなくてもわかるようにして、支出を見る事に集中する事を紹介しました。
例えば支出の明細を見た時に、ほとんどの明細が数百円のなかで、2件だけ数万円の明細が存在していたら、その2件の明細はとても目に付く数字になるでしょう。
ただ、その際だった2件の数万円の支出を改善するだけでも、支出の最適化(コストパフォーマンスのバランスが取れていること)が大きく進むのです。
これはトレードも同じで、損益に大きな影響を与えるのは、数あるトレードのなかでわずかな数のトレード結果だったりします。
仮に月10回トレードしたとして、利益が出たとしても、損失が出たとしても、それを決定づけるトレードはそのうちの1〜2回のトレードで決定づけられているのです。
こうした際だったトレードを、例えばエントリーや決済をする時に、判断したチャート画面のキャプチャーを撮っておくだけで、後から客観的に振り返る事が可能になります。
ドラッカーも言ってますが、「計測できるものは改善でき」ます。
幸いな事に、お金は数字というかたちで視覚的に見る事ができるので、まずはお金の流れを「見える化」するための仕組み作りから考えてみてください。
”仕組み作り”というのは、自分の手間をかけて「見える化」するのではないという事です。
例えば『貯金ドリル』で紹介しているのは、クレジットカードの明細を家計簿代わりに使って、自分で家計簿をつけないやり方、といった感じですね。
貯金に限らず継続的な取り組みに関しては全てに言える事ですが、手間がかかるやり方ほどやらなくなってしまうので、なるべく自分が手間をかけずにできる仕組みを考えてみてくださいね^^
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