ネットで情報収集をしている中で、以下のような記事を見つけました。
20代の家計は、貯め方より使い方を学べ 富豪へのスタートダッシュの時期 https://t.co/boqkKH6lI8 pic.twitter.com/ikOjCQMi20
— PRESIDENT Online (@Pre_Online) 2017年11月20日
私も拙著「貯金ドリル」で、お金は貯めようとするよりも、使い方に目を向けて、お金の流れを最適化することという考えに基づいていろいろ書きましたが、本には書ききれなかった部分(若干被るかもしれませんが)について、まとめてみたいと思います。
固定費を変動費に変えることで得られる精神的余裕
いくらお金を持っていればお金持ちと思えるか、お金に対する不安はなくなったと思えるかは人によってかなりの差があります。
10億超えてお金持ちと思う人もいれば、3000万円位で安心を覚えられるだろうと思う人もいます。
お金の勉強をする前の頃の私だと、100万円でトレードしている人を見てもお金持ちだと思っていましたね^^;
拙著「貯金ドリル」をお読み頂いた人はお分かりかもしれませんが、結局のところお金は実体があるものではないので、ある意味いくら稼いでも不安になる人はなるのです。
ただ逆に、程々の稼ぎであっても安心感や満足感を持っている人もいます。
では、その差はどこにあるのか?
それは「お金に対して困る事はない」と思える感覚を持っているかどうかだと思います。
毎月の支出に固定費がたくさんあるほど、仮に収入がいきなり減ってしまうようなことがあった時に「支払いができなくなるかも・・・」という不安が強くなってくるのです。
たとえば、車にかかる毎月の支出額が同じ5万円だったとしても、自動車ローン返済メインでの支出をしている人よりも、毎月5万円タクシー代に使っている人の方が、収入が激減したとしても、タクシーを使っている人はそれを電車等の公共交通機関に変えれば困る事はないのですが、ローン返済といった固定で毎月支払わなければならない支出が待ち構えていると思うと、「今月の支払い、どうしよう…」という不安に襲われることになります。
お金に対する精神的不安を解消するという意味では、収入側から考えておくことも大切かと思います。
例えば会社員で年収3000万円を稼いでいたとしても、すぐにクビを切られてしまう環境だと、不安感は拭えないと思います。
逆に、年収1200万円だとしても、それが3つの仕事で、各仕事から400万円ずつ稼いでいる環境だと、仮に1つの仕事がダメでも、そこまでの不安感に襲われる事はないでしょう。
なので、いくら貯金するかという考え方よりも、いくつお金の流れを持てるかという考え方を持って、お金がなくなる不安感をなくしていくことを優先するようにしたほうが、お金の環境面でいうと健全な方向に向かえるのかなと思います。
固定費を削る本当の意味は「時間」にある
お金を使って何かを買うという事は、基本的にはお金と引き替えに何かしらの物やサービス(権利等)を受け取ることになります。
しかし、物を所有するという事はそれを自分で管理していく手間、つまり強制的な時間投資(場合によってはお金の投資も)が発生してくる事になります。
例えば車を所有するとなると、自動車税や車検などのお金の支払いだけではなく、車を維持するためのメンテナンス作業(洗車やオイル、タイヤ交換等々)の時間投資も必要になります。
またマンションなどの物件を所有するとなると、固定資産税等のお金の支払いや、内装周り等の維持メンテナンス作業の時間投資(または代行依頼の金銭投資)も必要になります。
もちろん、例えばその物件に惚れ込み、将来値上がりする可能性が極めて高いと思う程のものならば良いのですが、買った後で管理の手間が大変、または完全他人任せで、管理状態さえよくわからない状態になっているものというのは、意識を向けてみると案外多くの人に存在している気がします。
なのでもし、既にそういった感じで管理する手間に負担を感じている、もしくは管理さえ忘れてしまっているようなもの(銀行口座や証券口座にちょっとだけ残っているお金なども含めて)がある場合は、一度全てを整理・集約して、自分が管理しきれる範囲で所有できるように、整理してみるとよいです。
一通りの整理を終えた後、例えばもし「やっぱり車を手放すんじゃなかった・・・」と感じた時は、とりあえずレンタカーで対応していき、所有していた方が金銭的コストも時間的コストも少ないのであれば再度購入すれば良いと思います。ただ手放している段階で、そうではないという判断をしているはずなので、おそらくそのような事にはならないでしょう。
そもそも車のレンタルだと、その時に乗りたい気分の車を好きに選べますし、その他、例えばリゾートで宿泊する時も、別荘を所有するより、その時の気分に合ったホテルを選べるので、所有する満足感よりもその一時ひとときをより最大限に楽しめるようになるのではと思います。
「所有」による時間投資は、想像以上に大きいものだと認識した上で、お金を使うようにしていくと、いわゆる無駄遣いはかなり抑えられるのではないかと思います。
支出は「毎月いくら」ではなく「毎年いくら」でチェックすると、さらに深く最適化できる
拙著「貯金ドリル」の中でも、支出は減らすことよりも最適化することを勧めておりますが、支出をチェックするときに一つやってみると良い事があります。
それは、年間で集計して確認してみる事です。
おそらく多くの人は「支出を確認する」となると毎月単位で考えようとします。
ただそれだと見えにくい事もいろいろあるのです。
例えば家賃を考えた時、一人暮らしのワンルームで大体月6万円位だったとします。
これを年間で考えると72万円支払っている事になります。
これが大学生で、4~6年間住む可能性が高いような状況だとすると、4年で約300万円の支出となります。
その位の支出金額になってくると、その時の相場状況によって変わるかもしれませんが、不動産価格が割安な時であればワンルームを買って、4~6年使用し、その後に売却した方が、トータルでの支出は少なくできるのでは?という考え方も出てきます。
もちろんこれは税金や経費の部分を省略して考えていますが、あくまでもこういう考えをした上で判断しているかが大事だという事で捉えてくださいね。
家族世帯の方でも、お子様の事を考えると、似たような場面に遭遇する可能性は十分あると思いますし、あくまでも一例にすぎませんが、年単位以上で支出を考えていく事で、毎月単位では思いつかなかったような最適化に気づく事があるのです。
このあたり、お金に対する基本的な考え方や、もし貯金ドリルをお読み頂いて、既にお金の流れが見える状態まで持って行けている方に、次のステップとして参考にして頂けたら嬉しく思います。
まだお読みでない方は是非ご一読下さい^^
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