速読トレーニングは○○的な影響が大きい事を意識する

私はこれまでに速読日本一、書籍で単作10万部超えの出版、FXをはじめとしたトレードで月収100万円以上達成と、いわゆる「読み、書き、そろばん(数字という意味で^^;)」すべてで一定以上の結果を出してきました。

そして、それらすべてにおいて「これがなかったら達成できなかった」と思える要素を振り返って考えたとき、間違いなく挙げられる要素の一つが速読トレーニングだと私は考えています。
  
  
もちろん速読トレーニングが高速での情報インプットを実現しているので、「読み」という部分では直接関わっている要素になるかと思いますが、「書き」や「そろばん」も間接的な影響がかなり強くあるように思うからです。

つまり、速読トレーニングは連鎖的な影響が大きく、それは「書き」や「そろばん」だけに限らず、もっともっと広い範囲に影響しているのです。今日はこのポイントについて、まとめてみたいと思います。

「読み」に対する影響

速読トレーニングの一つに、目を動かすトレーニング(眼筋トレーニングと呼ばれるもの)があるのですが、目の筋肉を動かしてあげることによって、文章を読んでいるときの疲労感がかなり軽減されます。
  
  
人の目は特に、左右の動きに弱いといわれています。

わかりやすい例としては、催眠術で5円玉を揺らしている場面がありますが、あれは5円玉の穴を見せて、被験者の目を左右に強制的に動かしています。ずっと左右の目の動きを繰り返していると、いずれ目が疲れてきて、目を閉じてしまう…といった流れになり、こうした目の構造を活用して催眠状態にしていくそうです。

速読の読み方ではなく、普通に文章を読まれている方であれば、横書きの本を読まれているときの目の動きも同じ動きになります。

私が速読を始めたキッカケは、投資系の課題図書(主にパンローリングさんの本)を読み切れずに悩んでいたことでしたが、これらの本はすべて横書きで書かれていて、当時「読み始めても、すぐに眠くなってしまう…」と思っていたのは、やる気の問題ではなく、目の構造上の問題だったのです。
  
  
もちろん、1冊を読み切る時間も短くなっていますので、純粋に読む疲労感も軽減はされると思います。

ただそれだけではなく、速く読み切ったことで物理的な時間においても、心理的な読了感においても、余裕が生まれるので、ストレス面もかなり解消されることでしょう。

このように「読む」ということに対しての影響だけを見ても、詳細まで見ていくと、さらに広い範囲に、いい影響を及ぼしていることがわかります。
  
  
(実際にその感覚を体験してみたいという方は体験会へ)

「書き」に対する影響

情報のインプットスピードが上がり、インプット時間が短縮されることによって、時間的な余裕が生まれるようになります。

その時間的な余裕を、アウトプットするまでの間にいろいろ考える時間として活用することで、アウトプットの質を高めていくことができます。
  
  
私の拙著を例にすると、読者さんから「読みやすい」というご感想をいただく機会がとても多いです。

それは私が「速読とは、なぞって読むのではなく、ブロックで見て理解する」という速読法を教えている立場にあるので、なるべく見て理解しやすい表現方法、アウトプットになるよう、時間をかけて考えているからです。

(関連記事)
・速読とは何か?

その表現方法とは、文章においていえば、伝えたい内容に対する言葉の選定はもちろん、文字間や行間、書籍特有なところでいえばフォント色の濃さまで、私なりに考えています。

もちろん印刷仕様の関係もあるので、100%要望が通ったことはありませんが、できる限りの対応を編集者さんはじめ、関係各所の皆さんが協力してくれているおかげで、「読みやすい」本が制作できているのです。
  
  
また、表現方法については何も文字だけではなく、イラストや図版を活用する部分も含めてアウトプットになりますので、レイアウトや配色構成など、アウトプットの質を上げるためには、想像以上の時間投資が必要になるのです。

文章を使わない表現方法での伝え方という意味でわかりやすい例は、私の拙著でいえば「速読ドリル」シリーズがそれにあたると思います。

  
  
このようにアウトプットの質を上げていくためには、それ相当の時間投資が必要となります。

私の場合は速読トレーニングがあったからこそ、その時間を生み出すことができ、結果も出すことができたのだと考えています。

「そろばん」に対する影響

私が習っていた速読は、右脳型速読と呼ばれる速読法になり、私の教室でも右脳を活性化させるためのトレーニングをやっています。

速読と右脳の関係性については少し話が複雑なので、拙著「1日10分速読トレーニング(日本能率協会マネジメントセンター)」か「速読思考(朝日新聞出版)」をお読みいただければと思いますが、端的にいえば右脳はイメージや閃き、直観的な処理を司っている部分にあたります。

右脳を活性化させるトレーニングを積んでいたことが、どのように投資トレードに役立ったのかというと、チャートパターン認識のスピードと、そのパターンからセットアップやクローズに対するアイデアをイメージ的に考える力を養うことに繋がったと考えています。
  
  
特に会社員のときは、就業時間中にチャートを見るわけにはいかず、チェックできる時間は通勤時間中か休憩時間中のときくらいで、かなり限られた時間の中で判断しなければなりません。

速読トレーニングを始める前までは、チャートチェックというと、ただチャートを見ながら考えるだけだったのですが、トレーニングを始めてから数ヶ月したところで、チャートをパッと見たときに、反射的にポイントとなるレートが見えるようになったのです。
  
  
もちろん、その当時は毎週末日曜の夜に、MT4という自動売買プログラムを自分で書けるツールがあるのですが、それを使って何百回とチャートを見ながら、ロジカルに仮説検証を繰り返していたので、その効果もあるかもしれません。

ただ、それ自体は速読トレーニングを始める前からやっていたことなので、それだけが原因ではないと私は思っています。
  
  
このような論理的な仮説検証は当然必要な作業になりますが、そのスピードを何倍にも加速させることができたこと、つまり速読トレーニングがプラスアルファされたことによって、右脳の中でビジュアルに仮説イメージを作り、左脳の中でプログラムに落とし込んで検証するという流れができたからこそ、勝てるトレーダーになれたのかなと私は考えています。

連鎖的な影響の根底は「時間」にある

このように、それぞれの影響を見ていくと、すべての内容に関連している要素が「時間」です。

速読トレーニングを通じて得られるものの本質は時間だと私は考えています。

私の速読教室は「イントレ」という名前にしていますが、読むというような言葉を一切入れていません。

それは私が速読教室で養ってもらいたい力は、「時間投資」に対する力であり、「読む力」というように限定された範囲で終わってほしくないと思っているからです。
  
  
どのようなことをするにしても、まず必要となるのは時間です。

それは「お金を稼ぎたい」にしても「好条件で転職したい」にしても、まずは勉強するための時間が最初に必要となるのです。

書店に行けば立ち読みで情報収集することは可能(あまり大きな声で言っちゃダメなんでしょうけど^^;)ですし、ネットが普及したおかげもあって、勉強するためのコンテンツは無料で検索することも可能な時代なので、勉強するための金銭的な初期投資はなくても、勉強は始められます。

しかし、勉強するための時間がなければ、どのような目的であっても、そもそもそのスタートを切ることができないのです。
  
  
なので、速読トレーニングを通じて、時間投資に対する力を養うことができれば、おのずとその連鎖的な影響力が働き始め、よりよい方向に向かっていける、というのが私の考えです。



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。