人と会って会話しているとき、私の本に関する話になると「完全に作家ですね」、「印税生活じゃないですか」などなど言われることがあります。
実際、10万部単位のレベルだと印税生活などはとても無理なことは以前にもどこかで触れた(確かメルマガ?)のですが、じゃあ魅力がないかと言われると、そういう事ではないですし、やはりここ数年は5万部を突破すれば一昔前の10万部クラスということらしく、5万人、10万人の読者ファンにに自分の作品が読まれるというのはすごいことだと思います。
ただ最近SNSをきちんとやろうと取り組み始めたところではありますが、本が10万部売れたからといって、フォロワー数が10万人を超えるかというと、そういう事にもなりませんが、それはそれですごいことだと思います。
出版で10万部売れることと、SNSでフォロワー10万人を持つ事の違い
まず私はフォロワー数が非常に少ないので、フォロワー数が多い人から見たときの考えで、わかりやすく表現されている記事があったので、以下引用いたします。
ツイッターの健全なところ pic.twitter.com/t9eGRP2IbK
— 吉村拓也 (@hanari0716) 2017年9月22日
正直なところ、SNSをきちんとやろうと思う前までの私の発想がまさにこれでした><
フォロワー10万人いたら、確かに全員が購入しないにしても、3万部、5万部は固定読者になるのかな…と思っていました^^;
で、これを見た上で、出版で10万部売れることの経験がある立場から考えてみると、「声の性質の違い」にも絡むかもしれませんが、拡散のされ方に大きな違いがあるのかなと思いました。
まずSNSの場合、発信した情報に対するレスポンスがダイレクトに返ってきます。
しかし本の場合は書店というオフラインの場で購入してもらっているので、読者の思いを著者側でダイレクトに感じることができないのです。
もちろん、SNSで読書感想をアップしてくれる人が読者の多数ならばSNSと同じ条件になるのですが、私の感覚では本を読まれる方の多数派はSNSをそこまで積極的に使っておらず(リアルでも会っている身近な友達だけの間でのコミュニケーションツール)、本についてはオフラインの世界を楽しまれているように思います。
なので、良いものを作ったとき、それがフォロワー数という形で返ってくるのではなく、数字で言えば売り上げ数字として返ってきたり、直接読者さんとお会いして始めてレスポンスを受け取れることになります。
本は出版すれば拡散するものではない
上記引用のマンガでは「良いものを作れば、フォロワー数関係なく、良いと思った人がRTや拡散してくれる」と締めていますが、本の場合の拡散はRTとかではなく、書店員さんが拡散してくれる感じになると私は思っています。
完全にオフラインの世界ではありますが、自分自身でも感じている事の一つに、読者さんからの支持と同じくらいに、書店員さんからの支持をすごく感じているところがあります。
もちろん全国全ての書店員さんから気に入られているわけではないです。
実際、自宅近所の書店でも、地元出身だけど私の本を頑なに置いてくれないところもあるのでToT
ただ、「捨てる神あれば拾う神あり」で、私の本をとても強く支持して下さる方々もいてくれて、そういった書店に行くと、必ず私の本を置いて下さっています。
私も出版してから知った事ではあるのですが、本を出版したら書店に置かれるのが当然と思うのは、極めて大きな間違いです!
1日100点以上の新刊が毎日入荷してくるような環境なので、そもそも売れるかどうかわからない本は、そもそも置いてもらえないのです。
特に初出版の時など、それが特に不透明なので、私もそうでしたが「出版しても書店で見てもらえなければ、買うかどうかの判断さえしてもらえない」状態になるのです。
そんな環境の中で、書店が自分の本を在庫として抱えてくれているというのは、ある意味それだけでも支持されているということになります。
まとめ
なのでまとめると、出版で10万部売れるというのは、声は美しいけど、その響きに対する反響の仕方は様々で、その多くは著者側では見えないところでもたくさん広がっている、というところが、フォロワー数が多い事との違いなのかなと思いました。
私がブログやメルマガ含め、様々なところで情報発信する度、事ある毎に「読者の皆様、書店員の皆様、出版社の皆様に感謝」と発信しているのは、自分からは見えないところで多大なる支持を受けていることを後々知る事が大変多いがゆえに、まだその声が届いていないファンの方に一人でも多く届いて…という思いがあってのことです。
だからこそ、フォロワー数が多い(声が大きい)事もとても重要だと思って、最近SNSをきちんとやり始めようと思った次第なのでしたm(_ _)m
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