既に数多く出版されているジャンルでベストセラーを生み出す前提条件とは?


初めて出版したのが2014年の12月、そろそろ3年目を迎える時期となりました。

その当時から速読に関する本は数多く出版されていて、比較的ビジネス書が売れていた2010年前後の頃には10万部超えの本も、僕が知る限りでは2冊程あったと記憶しています。
つまりマーケティング観点で見れば、既に数多くの類書があって、さらにベストセラーになっている本もある分野ということで、どちらかというとレッドオーシャンの市場だったのかなと思います。

ただそんな中でも、10万部こそ理想に思ってはいましたが、ビジネス書でベストセラーの1つの基準とされている1万部超えは、出版する前から確信がありました。

出版ができ、ベストセラーを生み出せるまでになれた、その確信部分について考えてみたいと思います。

専門家目線か、ユーザ目線か?

最近でこそ少しやる気を出して書くようになりつつありますが、当時はブログもSNSも大して買いておらず、ましてや国語嫌いで元々本を読まなかった上、出版など考えもつかないような人間が、なぜ「売れる」という確信を持てていたのか?

それは、それまでに速読関連で本を出されていた方々が「先生」と呼ばれる方々だったからです。

私が速読を始めようと思ったキッカケはお金の勉強でした。
なので、本を読みたいという思いは正直なかったですし、ましてや大会に出るというような事も全く考えていませんでした。

とにかくトレードレベルを上げる、そこに集中する過程の中で、付属的に必要要素となっていたものの一つに速読があっただけなのです。

さらに言えば、私は国語が苦手。
  
  
速読の本は私が出版する前から数多くありましたが、つまるところ、そんな経歴を持った人は全くいませんでした。

大抵、どこかの大学で教員的な事をされている方でしたり、言語学系の専門家、大手企業で企業研修をバンバンやっているような方など、とにかく「専門家」しかいなかったのです。

もちろん、出版できる人はそもそもそういう人だ、と言われればその通りですが(笑)。

ただどの本も、専門家ゆえに、ユーザ目線に立った表現で説明することが難しいだろうなあ…と思ったのです。

その点で、私は「速読を極めよう」と思ったことはないですし、さらには「元々読書が苦手」というところで、一般目線(むしろできない人目線)で文章を見て考えることができる立場にあったので、たぶん今までとは違う切り口での出版ができると思っていました。
  
  
実際、今でも出版のたびに原稿執筆やゲラチェックをやる時は、速読をやる前の自分という仮想体を作り、その目線で見たときにどう思うか?ということを重視して、執筆やゲラチェックしています。
※私はライターさんに入って原稿を書いてもらった事は一度もありません><

そして初出版の1作目、1日10分速読トレーニングは8刷、2作目の速読ドリルに至っては12万部突破となりました。

売れ方の面では速読ドリルの方が目立ちすぎてしまったのですが、1作目の本も約2万部で、ビジネス書で考えれば十分ベストセラー領域に入る結果になっています^^;

先生という立場が持つ難しさ

まとめると、同じジャンルで既に多くの出版がされている中で新しく出版しようと思うときは、やはり「どれだけ読者目線に立てるか?」がカギになってくると思います。
  
  
そして、読者目線に立つにあたって、「先生」と呼ばれる立場は、かなり不利になるという事も知っておかれた方が良いかもしれません。

読者目線に立った表現ということで言えば、出版社の方々はプロなので、このあたり、かなり詳しいです。

しかし先生という立場にいると、どうしても編集者さんの提案などを受け入れようとせず、「私が専門家なんだから」で通してしまいがちになるのかなと思います。

逆にそれを受け入れるという事は、専門家である自分の意見を覆されるというようにも捉えられるので、先生と呼ばれる環境にいる人ほどそれを受け入れるのは精神的にキツいと思われます。
  
  
しかし私の場合は、あくまで速読以外でのプレイヤー(トレーダーやプログラマー等)という感覚が主体にあるので、自分で言うのも何ですが、出版社さんの意見は基本的にほとんど受け入れていると思います。

受け入れがたくても、代替案を示すことで、編集者さんの考えをNOとしたことは、おそらく今までほとんどないと思います。

もちろん、こちらからの要望は余すことなく伝えているので、ただ言われるがままということではありませんが、やはり出版の領域は基本的に出版のプロにお任せして、ゼロからイチを生み出すコンテンツ創出の部分に著者は集中するのが、良い本を作るコツなのかな…と思いました。
    
  
ちなみに補足すると、直接お会いしたことのある人ならばご存じの方もいると思いますが、雰囲気的にどうも私はあまり先生オーラがないようで、それも自分が「先生」という感覚にならずにいられる要因なのかなと思っています。

ここ最近は、出版社関係の方とお会いすると、相手の方からは「先生」と敬称付けてお呼びいただくことが増えましたが、やっぱり未だに慣れません…><

良い面、悪い面、それぞれあるとは思いますが、受講生の方からであっても、私はやっぱり「さん」付けで呼ばれる方が落ち着きますね^^;



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は10冊で27万部超え。