今月新刊が発売になります!
テーマはこれまでの速読から少し離れた読書術となります。
今年1月に「読書ドリル」が発売されましたが、内容としては子供版速読ドリルの位置付けで制作していたので、『読書』という観点で執筆したのは今回が初となります。
速読を極めた立場から考える読書術について、今回はまとめてみました。
出版のキッカケ
私が初めて出版をするキッカケとなったのは、出版エージェントのインプルーブ)小山さんとお会いしたことでした。
出版エージェントは、出版の企画書作成を支援して、それを出版社さんに持ち込んでくれる存在になります。
私も2014年の春頃に企画書を作成して、ビジネス書を扱う出版社さんに持ち込んでいただき、日本能率協会マネジメントセンターさんと総合法令出版さんから興味ありの回答をいただきました。
私はよほどのことがない限り、先に手を挙げた順で物事に対応していく考えを持っているので、先に手を挙げた能率協会さんから1冊目の出版、総合法令さんから2冊目の出版をさせていただきました。
しかし、実はこの2社よりも先に回答を下さった方がいたのです。
それが、ダイヤモンド社の編集者さん(以下イチローさん)でした。
ただそのときは、「角田さんの独自性がどこにあるのか、まったくわからない」とバッサリ切られてしまい、出版という方向にはなりませんでした。
(その後、能率協会さんや総合法令さんの編集者さんのお力添えあって、独自性の部分を顕在化することができました・・・、感謝m(_ _)m)
しかし「出版する、しない」は関係ない間柄で、その後も定期的に連絡のやり取りや、タイミングが合うときには都内でお茶しながら雑談を交わしたりしていました。
そして初めてお会いしてから3年後、たまたま私が興味を持って手に取る本のうち、ダイヤモンド社さんの本のあとがきを見ると、イチローさんの名前が毎度のように書かれていることが続いた時期がありました。
※僕は本を読むようになってから、「あとがき」から読んで、そこの謝辞に名前が載っている編集者さんが誰なのかをチェックして本を選ぶ習慣があります^^;
「わかりやすいな~」と思っていたので、たまたま直接会ったときにそういった会話をしていると、たまたまイチローさんが「速く読んで頭がよくなる読書術、みたいな本ができたらいいかも」という一言を発したのです。
このときに、何か道筋のようなものがピンと閃き、企画案を書き出したところから今回の出版はスタートしました。
これまで7冊の出版をしてきたこともあって、「だいぶ出版には慣れたかな…」と思っていたのですが、今回の執筆は大変でした・・・。
もちろん嫌な大変さではなく、完全に自分に甘すぎだったことを実感・・・^^;
ダイヤモンド社さんの本は「出版社買い」をしている人もいるくらい良書が多く、書店でも売れている感があると思っていたのですが、一緒に仕事をしてみて、「大変だけど、そりゃあいい本になるわなあ…」と納得しました。
おそらく一般的な執筆の進め方は、著者が「0から1」を生み出し、編集者さんが「1を100」に変えていくような流れになるのかなと思いますが、「0から100」全ての道のりを一緒に歩みながら、著者を育ててくれるような感じで、編集者さんの労力が尋常ではなくかかる進め方でした。
私が執筆で頭を抱えまくってしまった年末、多忙で睡眠時間もほとんどない状況のなかで、わざわざ札幌まで飛んできて、丸1日ずっと頭を抱えてくれたことには本当に驚きました。
執筆フェーズで札幌まで来て、原稿を突き詰めようとして、かつ本当に来ちゃった編集者さんは初めてで、1冊を大切にする思いが桁違いのように感じられました。
そんなこともありつつ、企画を始めたのが昨年4~5月頃でしたので、約1年がけで制作してきた今回の本は、個人的には今までで一番強い思い入れのある本となりました。
もちろん、ただ思いが強いだけではなく、出版社さんのブランドに恥じない、高い完成度で仕上がったと確信しております。
ホントに心の底から、一人でも多くの方に読んでもらいたいと強く思える一冊です!!
今までの本と大きく違うポイント
これまでシリーズ本も合わせると7冊の本を出版してきましたが、これまでの本は速読をメインテーマに置きつつ、トレーニングを主体とした内容でした。
ただ、シリーズものは別として、同じ内容の本を世の中に何冊も出したところで意味はないので、今回の本ではトレーニング要素をなくし、普段私がやっている本の読み方に焦点を当てて、速読トレーニングをやっていない人でも実践できるメソッドを主軸にまとめてみました。
また私自身、速読とは、「読んで理解」から「見て理解」に切り替えることと考えていることから、なるべく「見て理解」しやすい本にすることをいつも意識しています。
そのため、これまでに出版してきた本は一般的なビジネス書に比べて、図版を多めにする傾向があったのですが、今回は読書をテーマにした本なので、イラスト少なめで、文章メインの本として仕上げることを意識しました。
図版の数を数えたら、今までの本と比べて半分以下となっているので、ボリューム感は結構あるように感じられるかもしれません。
ただ読み応えとわかりやすさのバランスを徹底的に突き詰めて考えておりますので、今までの本とは違った「わかりやすさ」と「読みやすさ」を感じて頂けるのではないかと思っています^^
今までの読書のやり方は、もはや今の時代には合っていない
先日、たまたま以下のような記事を見かけました。
何となく、本を読む代わりにネットに移行したのかなと思われるのですが、そもそも多くの方は本を読む意味が、時代の流れとともに変わっていることに気づいていないのでは…と私は考えています。
多くの人は本を読む目的を「何かを調べる」とか情報収集といったイメージで捉えているような気がします。
速読法や読書術の本を見ていると、よく「読む目的を明確にしてから」という記述を見かけるからなのですが、今の時代、目的が明確になっていて、何を調べるべきかがわかるならば、ネットで調べれば解決できるので、その考え方は既に破綻していると思います。
「ネットで解決できるならば、本を読む意味ないよね…」と考えるのは、すごく自然なことです。少なくとも過去、まったく本を読んでいなかった当時の私はそう思っていました。
ただ実際に本を読むようになって、ネットが普及している環境における本を読む意味は、別なところにあると気づいたのです。
その意味や、それを踏まえてどういう読書をすればいいのか等について、今回の新刊に書かせていただきました。
また、過去の私のように国語が苦手だった人は、読書に対する心理的なハードルが高く見えているかもしれません。
少なくとも過去の私は、「本を読む人」=「勉強ができる人」という潜在的なイメージがあったので、本を読むこと自体がすごいことのように思える節がありました。
ネットだと文章を読み続けられる人が多いのに、本だと読み続けることができなくなるのは、こうした心理的なハードルを自分で高くしてしまっている可能性があるのです。
もちろんネットと違い、本はそれなりのボリュームの文章を読むことにはなりますが、本もネットも、基本的に「文章を読む」という行為自体は変わらないわけで、ネットで文章が読めるということは、文章量の多い本であっても、きちんと読み切れるはずなのです。
全般的に本の文章はネットと比べて、よく考えて書かれていることが多く、こうした文章を読み切ることができるようになると読書に対する心理的なハードルがなくなり、読む本が増えることによって読解力向上も見込めるようになるのです。
その具体的な読み方に関するところなんかも、今回の新刊に書いてみました。
というわけで、今まで書いてきた本は速読が主体テーマとなっておりましたが、今回は読書が主体テーマとなっており、今までとはまた違う、新しい気づきを得ていただける1冊になっております。
発売は3月15日(木)。地域によって書店さんに届く日が変わりますが、週末には各地の書店さんに並んでいると思います(並んでいてほしい…m(_ _)m)。
ぜひぜひご一読いただけましたら、嬉しく思います!!
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