パンローリングさんから新刊『出口から考えるFX』を出版いたします

またも新記事、約2ヶ月近く経過してしまいました…><

そういう周期になってしまったのか…、いつも楽しみにご購読頂いている読者様には大変恐縮に思っております。
  
  
さて、今年最後の新刊がいよいよ発売になります。

今回の新刊は速読や読書分野ではありません。今回はFXトレード分野の新刊です!

(出口から考えるFX)
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さらに、一般的に売られているFX系の本とは違い、今回は初の専門書としての出版となります。

投資家、トレーダーの方ならば知らない人はいないと思います、投資専門書の出版社「パンローリング」さんからの出版です。

元々速読をやるキッカケとなった課題図書の半数を占めていたのがパンローリングさんの本(通称パン本と言うらしいです^^)でした。

そんな過去もあったので、今回の出版は本当に感慨深く、ただただ嬉しいです!
  
  
詳細は本編にて書いていきますが、端的に言うと、私自身が昔から「こういう本があったらいいのになあ…」と思っていた本を形にしました。
  
  
・決済ポイントで迷ってしまう…
・利益確定が早すぎて、「もう少しホールドしておけばよかった…」となってしまう…
・いろんなトレードルールを勉強したけれど、どれもうまくいかない…
・忙しくてトレードルールのバックテストをやっている時間がない…
・トレードルールの検証って、どうやればいいかわからない…
・どれが勝てるルールなのか、わからない…
・大勝ちを狙って、結局いつも逆指値に引っかかってしまう…
  

  
このようなFXでの悩みを持たれている方には、たぶんド直球で刺さると思います^^

(出口から考えるFX)
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今回の新刊に至った経緯

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今回はじめてFXトレードの専門書を出版しますが、お金系の一般書という意味では、過去に『貯金ドリル』という本を出版しています。

元々『ドリルシリーズ』としてFXドリルというものをつくろうとしていた時期がありました。

しかし書いてはみたものの「一般人には難しすぎる」と一蹴。。。

最終的には、FXトレードを始める前の時期にやっていた貯金に関する話にスポットが向くようになりました。そうしてできたのが『貯金ドリル』です。
  
  
これはこれで、資金を貯めるという意味で、自分が想像していた以上に大きな価値ある本になったと思っています。

トレードの世界において、資金がしっかり確保できる状態は、メンタル面で非常に良い影響を与えますので。

私がFXを始める前のことを余すことなく全部書き出したので、何だかんだで250ページ超えのボリュームになりましたし。。。
  
  
ただ、結果的には「私がほしい」と思っていた本が形になることはありませんでした。

「自分よがりな妄想なのか…」、「自分が思い描く本づくりができる出版社はないのか…」と思っていたとき、たまたま普段からお世話になっている方に「パンローリングさんに行くんですが、一緒に行きます?」と、お声かけをいただきました。

パンローリングさんは投資専門書の出版社。ここならば自分の企画案が通るんじゃないかと思い、すぐ企画書にまとめて、パンローリングさんに行きました。
  
  
私が兼ねてから出したいと思っていた本は、ひとことで言うと「そのルールって本当に勝てるの?」を、過去データに基づいてプログラムで検証した結果から知ることができる本です。

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みんな何かしらの初心者向けのFX本やFXサイトを見てトレードをしますが、そこに書かれているルールで実際に取引したらどうなるのか、バックテストの全結果など、事実と併せて説明されている本や記事はほとんど見かけたことがありませんでした。

類書で私が知っているものだと、『トレーディングシステム徹底比較』と『ローソク足パターンの傾向分析』くらいですね。

どっちもパンローリングさんの本ですが^^

他の誰かが先にそういった本を出してくれていれば、このように思うことはなかったと思いますが、そんな現状だからこそ、トレーダー各自でルール検証を一つ一つやらざるを得ない状態となっています。

どのみちみんながやることならば、そもそも最初から本にまとめておけば、無駄な労力を費やさなくて済むよね、と思っていたのです。
  
  
パンローリングさんに行ったとき、この話をしたところ、編集者さんは編集者さんで、「逆に、出口側を予め設定した上で、それぞれのルールが何pipsまで付き合えるものなのか、そういうかたちで検証結果を出せないか?」と考えていたようでした。

考えていた方向感が一致したことで、企画がガッチリマッチングしたのです。
  
  
さらに言えば、この企画だからこそ私が著者足るところもありました。それは私のこれまでのキャリアです。

これまでの経歴といっても、出版関係のほうではありません。システムエンジニア(SE)の職歴です。

というのも、一般的に知られるルールを検証していくためには、ルールをプログラムに落とし込んで、誰が検証しても同じ結果にならなければ、この企画はやる意味がありません。

私は新卒からSEを10年以上やっていて、お客様情報は開示できないので曖昧な表現になりますが、規模で言えばスタンドアロン規模(数十万円規模)から全国規模のシステム(億単位規模)までの経験を積んできました。

職種面でもアプリ開発だけではなく、ネットワークインフラ系から大規模データベース構築まで、幅広い領域でプロジェクト活動させていただいておりました。

このような経験を持ちながら、自身がFXトレーダーとしても活動していて、FXの基本的な指導経験、受講生実績も出してきた結果も持っている人は、そんなにいないんじゃないかなと。

そんな思いも、「この企画でやろう!」と決断の後押しになりました。
  
  

エントリーではなく決済ポイントから戦略を考える

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今回の新刊の目次構成(概要)は以下のとおりです。

◆目次構成概要

第1章 毎日○○pips確実に取るにはどうすればいいんだ!
 
 第1節 「毎日、20pips獲ればよい」という考え方は正しいか?
 第2節 「検証のやり方がわからない」と悩むトレーダーに共通すること
 第3節 ルールを「ポジポジ病」に対する都合の良い理由に使っていないか?
 第4節 ルールは聖杯ではなく、「コンパス」と考える

第2章 一般的なルールにはどのようなものがあるのか?

 第1節 簡単なようで難しいチャートパターンによるトレード
 第2節 トレードルールの評価期間とデータ仕様について
 第3節 評価対象ルール① ローソク足と移動平均線のクロストレード(順張り系)
 第4節 評価対象ルール② 移動平均線(短期長期)のクロス(順張り系)
 第5節 評価対象ルール③ 移動平均線反発(順張り系)
 第6節 評価対象ルール④ MACDクロストレード(順張り系)
 第7節 評価対象ルール⑤ ボリンジャーバンド±3σ逆張り(逆張り系)
 第8節 評価対象ルール⑥ スローストキャスティクス(逆張り系)
 第9節 評価対象ルール⑦ 前日高値安値更新(順張り系)
 第10節 評価対象ルール⑧ 前日高値安値反発(逆張り系)
 第11節 評価対象ルール⑨ タートルズエントリー(順張り系)

第3章 検証結果で証明! 10pips狙いに適したトレードルールとは

第4章 検証結果で証明! 20pips狙いに適したトレードルールとは

第5章 検証結果で証明! 50pips狙いに適したトレードルールとは

第6章 検証結果で証明! 100pips狙いに適したトレードルールとは

第7章 一般的なルールを最適化してみた

 第1節 総合考察
 第2節 ルールを最適化していくにあたって
 第3節 パラメータを最適化してみる
 第4節 そもそも何pipsを目指し、何pipsで損切りするのが正解だったのか
 第5節 ルール要素を追加したらどうなるか?

付録1 全ルール結果一覧

 1-1 全ルール結果一覧【10pips編】
 1-2 全ルール結果一覧【20pips編】
 1-3 全ルール結果一覧【50pips編】
 1-4 全ルール結果一覧【100pips編】

付録2 「最適化」の結果一覧

付録3 自分でカスタマイズしたい人のための
    本書に出てくるトレードルールのプログラム文

(パンローリングチャンネル)

  
  
テーマの基本は至ってシンプルなので見て頂いた後に何をすればいいか、おそらく3分あればわかると思います。

さらに今回は、「同じ勝てるルールでも、どの通貨ペア、時間足で、どういう時期、時間帯だと勝ちやすくなるのか?」といった具体的な部分まで含めてまとめております。

データの結果一覧やプログラム文も載せて、「あれも、これも…」とやっていったら、最終的にはほぼ500ページのボリュームとなりました^^

まさか課題図書を読んでいたときに、500ページ超えの本を見て「マジかよ…」と思っていたような本を、自分がつくることになろうとは。

人生とはどうなるか、本当にわからないものですね…^^
  
  
付録としてプログラム文も載せていますが、「書くのが面倒…」という方のために、特典ダウンロードというかたちでプログラムもダウンロードできるようにしてあります。

データに基づいて、機械的(論理的)に出した一般的なルールの結果自体を知ることができる価値は当然ありますが、プログラムそのものを編集すれば、皆さんが各自持っているルールをプログラム化することも可能になると考えています。

こうした部分も含めて活用していただき、今までプログラム的にトレード検証ができなかった方も、頑張れば「何とかできる」ところまで行ける踏み台になってくれれば…と思っています。
  
  

新刊を通じて、読者様に伝えたいこと

今回の新刊を通じて、読者さんには「トレードルールの考え方」に関するメッセージが伝われば…と思っています。

特に初心者~中級者ほど、勝てるトレード手法を追いかけがちです。

もちろん、勝てる見込みのないルールを必死に改善しようとするよりも、勝てる見込みのあるルールを改善して、より確度の高いものにしていくほうが精神的には現実的です。
  
  
しかし相場が常に一定ではない以上、常に必ず勝てるルールをつくることは不可能です。

これは見方を変えれば、どんなルールでも勝てる見込みはあるのです。

ルールによっては、特定の通貨ペアに限って勝てる見込みのあるルール、特定の時間足に限って勝てる見込みのあるルールなど、様々な環境に応じて変わる相性があります。

つまり、勝てるルールを探すことが重要なのではなく、ルール毎の特徴を見極めて、今の相場環境に合わせてどのルールを適用するか?という目線を持つほうが現実的なのです。
  
  
今回の新刊では、過去データに基づいて客観的な結果を示すことで、この特徴を学んで頂けるように仕上げました。

価格は専門書ということもあり、2,800円(税別)と、一般書に比べたら高いですが、こうしたルール検証をやる労力を考えれば、むしろ安価なのかなと。

仮に特定の通貨ペア、時間足、ルールの組み合わせで、10年分の過去データに対して、バックテストのスタートボタンを押して結果が得られるまでに90秒間待つ必要があるとします。

今回の新刊では8通貨ペア、6つの時間足、9つのルール、それぞれの組み合わせに対してバックテストを実施していますので、単純計算でも約11 時間の待ち時間が発生することになります。

このように考えた場合、時給275円以上の方であればペイできることになります。

もちろん、ただ検証する時間だけではなく、プログラムを書いて、テストして…といった工程も省けると考えれば、コストパフォーマンスは相当高いと思っています。
  
  
専門書とは言いながらも、「読む」本というよりは「見て理解」できる本を意識している(データ化してまとめている要因もありますが)ので、本を読むのが苦手な方でも読める本になっています。

特に今回は「紙本として存在する意味」という点も考慮しながらつくりました。
電子書籍が普及しつつあるなかで、紙の本は衰退していくといわれていますが、私は絶滅することはないと考えています。

確かに紙本は減っていくと思っていますが、そのなかでも紙本として生き残るための要素を考慮してつくった経緯もあるので、今回の新刊は紙本で見るほうが見やすく、活用もしやすいものになっています。

パンローリングさん自体が「10年後も売れる本」を最重視している出版社さんなので、こうしたところも今回は考えながら仕上げました。
  
  
この本を活用していただき、トレード検証にかかる時間を効率化し、出口となる決済を基準に考えたルール構築に寄与できれば、嬉しい限りです。
  
  

【最後に】なぜこのタイミングで速読ではなく、FX系に行ったのか?

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今回の出版、もちろん私がほしいと思った本をつくることができる意味では「やりたい気持ち」MAXでした。

ただ同時に、「本当にFX系の本を出してもいいのか…?」と悩む一面もありました。

出版界で私と言えば「速読」や「読書」など、ビジネススキル系の分野で認知されている状態なので、二面性が出てしまうと「?」と思われる部分が出てくるのかなといった懸念です。
  
  
その懸念を持ちながらも今回FX系の出版に踏み切ったのには理由があります。

それは「速読講師が速読を活かして、他の分野でも客観的に見て一定レベル以上の結果を出している事例をつくりたい」という思いを持っていたからです。

過去に見た速読否定論で「速読を教えている講師なんだったら、その力をもっと他のところで活かして、いろんな結果が出せるはず(実際そんな講師はいない)」というものを見たことがありました。

私自身もその考えには速読をやる前から思っていた節がありました。
  
  
結果に対する評価は人それぞれですが、客観的に見て、その世界で一定以上の基準となる評価を残すことが、速読講師が本来やるべきことだと私は考えています(受講生の速読レベルを上げることは当然やるべきことなので)。

たまたま私は、速読(インプット)の分野で一定以上の結果は示せたこともあって、速読講師になりました。

「インプットで結果を出せたならば、アウトプットでも結果を出したい」という思いから、次はアウトプットの位置付けとして、出版の世界で一定以上の結果基準が調べた感じ「10万部突破」のようだったので、まずはそこを目指しました。

結果として、2作目の出版で、発売から6ヶ月で単作10万部超えの目標を達成しました。

もちろん上を見れば際限ないですが、8冊出版して26万部を超える結果は、出版界では客観的に見ても一定以上の結果が出せたのかな…と思っています。
  
  
そして今度は速読を始めるキッカケとなったトレードの世界です。

実は独立した後の2013年末~2015年頃まで、速読講師の活動をメインでやる傍ら、FXミリオネアアカデミーというオンラインスクールで講師をしていて、当時はFXの基本的な講義やQA等の対応をしていました。

受講生の皆さんのお力添えもあり、1000名近い受講生に対して、FXの基礎的な講義を行い、月収数十万円~数百万円の利益を上げるトレーダーを数多く輩出することができました。

以降は速読講師の活動のほうが多忙になってしまいつつ、この結果が一定以上なのかどうかはわからないところがあったのですが、今回パンローリングさんという投資専門の出版社からの専門書出版が実現したことで、少なからず他者目線でも一定以上の評価をいただけているのかなと思います。
  
  
実際このように、多分野で自らが速読を活かして、第3者目線で一定以上の結果を出している速読講師って、ほとんどいないのではないでしょうか?

最近(10月くらいから?)いろんなところで速読関連の情報を見かける機会が増えたような気がしていますが、「速読で人生観が変わる」的なフレーズを必ず何かしらのかたちで見かけていました。

ただ講師自身が人生観変わる結果を出しているケースを見かけることはありませんでした。。。

そんな現状に一石を投じたいと思い、匿名やペンネームを使わず、FX系分野での出版に踏み切ることとしました。
  
  
というわけで、あくまでも私のメイン活動はこれまで同様、読者の皆様や速読受講生の成長に寄与することに変わりはありません。

私自身が多分野で活躍することも、最終的には「速読が持つ本当の力」を知ってもらうことに繋がっているものとご理解いただければ幸いです。
  
  
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角田 和将(Tsunoda Kazumasa)
角田 和将(Tsunoda Kazumasa)
速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。
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