嫉妬や羨みの感情を克服するための原則的な考え方

以前にニュース記事で、SNSの記事を見て嫉妬してネガティブになる人が多いという記事を見かけました。
  
http://www.sankei.com/entertainments/news/170124/ent1701240020-n1.html
  
  
他人と言っても自分の友達が良い人生を送っているのに、それに対して嫉妬しているという点には、かなり驚きました。
  
個人的には、ネガティブな事ばかり言う人(論理的な否定論ではなく、感情的な否定論ばかり言う人)よりも、明るく楽しく人生を送っている人が周りにたくさんいてくれた方が精神的には良いような気がするのですが、いかがでしょうか・・・?
  
  
ただ友達に限らず、SNS上では完全他人のインフルエンサーをフォローする事も多々あると思われ、それを見て嫉妬心や妬みではないにしても、何かしらのネガティブな感情を持つ事はあるのかもしれません。

いずれにしても、そういった感情を感じた時、どのようにその嫉妬心を処理すれば良いか、少し考えてみました。

そもそもSNSを利用している人数はそんなに多くない?

まずインフルエンサーのような第3者に対してネガティブな感情を持つ事についてですが、無意味を通り越して、相当無駄な時間を過ごしている事だと思った方が良いです。
  
  
なぜかと言うと、SNSの世界というのは、広いようで結構狭い世界だからです。


  
  
例えばTwitterを例に挙げると、国内アクティブユーザー数が大体4500万人と言われていますが、Twitterは一人が複数のユーザーを作成する事が認められています。

特にTwitterをメインに活動されている方々を見ていると、多くの方が2~3アカウントを運用しているようで、若い方だと最低で4アカウントは必要だとの事。

https://japan.cnet.com/article/35063667/
  
  
仮に、一人に対して4アカウントを持っていると考えると、実際にその中で活動している人数は1125万人になります。これは日本の人口1.27億人と比較して、わずか8.8%という数字なのです。

さらに言えば、スパム系のような捨てアカウントも混在していることを考えると、その比率はもっと下がるでしょう。

他のSNSにしても、例えばFacebookは表向き、1人1ユーザー実名制という事になっていますが、システム的に複数アカウント作成できない仕組みがあるわけではなく、複数アカウントを作る事は可能なので、環境としては似ていると思います。
  
  
つまり、リアルの世界と比較して考えると、SNSの世界はかなり限定された世界だという事です。

もちろん、その中でインフルエンサーになれるという事は、それ相当の影響力を持っているからこそだと思いますので、インフルエンサー自体を否定する気は全くないです。

僕は全然フォロワー数もいないので、そもそも否定する資格がない・・・^^;

ただ同時に、客観的に見れば、リアルでは少数派の意見が多数派の意見のように見える時があるという見方もでき、そもそも論として嫉妬や妬みの感情を持ったところで、かなり狭い世界の中だけの価値観に振り回されているだけなので、ネガティブな感情を持つ必要はないのかなと思うのです。
  
  
話は少し逸れますが、このような考えを持っていれば、インフルエンサーの発信している情報にただ流されるのではなく、客観的に「特定SNSの世界での一つの価値観」といった見方ができるようになります。

どんな情報もそうですが、情報にただ流される(影響される)だけという状態は、イコール思考が停止している状態になってしまっているので、注意した方が良いのかなと思います。

他人が良くなっても悪くなっても、「自分がどうなるか」への関係性は全くない

次に友達や身近な人に対しての嫉妬心やネガティブな感情を持つ事については、仮に、良い人生を送っている他人が不幸になったとしても、自分は幸せにならないという事実に目を向ける事が大事だと思います。
  
そもそも幸せというもの自体が有限な資源ではないわけで、他人が良い人生を送っている事と自分が不幸だと思っている事に、関係性は全くありません。

言い換えれば、自分がうまくいかない原因は、他人は関係なく、全て自分の中にあるということです。
  
  
なので、嫉妬や羨ましいという感情を感じた時には、まず「人は人、自分は自分」と考え、今の自分に何が足りていないのかを考えてみる事をお勧めします。
  
嫉妬という感情目線でSNS投稿を見るのではなく、良い結果が出せている他人と、まだ結果が出ていない自分を、論理目線で比較して見るようにする、という事ですね。
  
  
「類は友を呼ぶ」と言いますが、友達が良い人生を送っているという事は、次は自分に何かの幸せが巡ってくるサインである、とも考えられますので、SNS投稿を感情目線に見るのであれば、嫉妬ではなく喜びの感情で見た方が、結果的に自分自身も良い人生になるのでは・・・と思います。

お金系の本を読まれている方だと、自分の身近にいる5人(10人)の人の平均年収が自分の年収になるという内容を見たことがある人もいらっしゃるかもしれませんが、そういった話もまた、これに通じるのかなと思います。



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角田 和将(Tsunoda Kazumasa)
角田 和将(Tsunoda Kazumasa)
速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。
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