行動力を上げる本質的なやり方とは?

行動する事が大事だということは、あちこちでよく言われます。

僕も拙著の中でも行動する事の大切さを書いていますし、「とりあえず、やってみる」という考えが基本にあるので、その考えには全面肯定派です。

ただ実際のところ、「行動できない」、「行動力がない」と悩む人が多いのも事実だと思います。
  
  
そこで今日は、行動力を上げる方法についてお話ししたいと思います。

行動力は「上げよう」と思うほど、上がらない?

まず前提として、「行動しよう」と思えば思うほど、行動力は上がらなくなる可能性が高くなります。

僕も基本的に「とりあえずやってみよう」と思う方ではありますが、じゃあその時に「やってみよう!」と強く思う事はあまりありません。
  
  
すごく矛盾したような関係にあるのですが、「行動しよう!」と強く思う人ほど、自分が「行動できない」と強く思い込んでいるので、「行動しよう!⇒(・・・自分は行動できない・・・)」と、負の暗示がかかってしまうからです。

「思考は現実化する」というのは事実だと思いますが、思考が作り出す言葉が逆変換されてしまっていると「言葉は現実化」しない場合があっても不思議ではないのです。
  
  
もちろん、例えば仕事がとても忙しい時期に、「今日はやりたくないなあ・・・」と思った時などは、それまでやってきた事が無駄になるかもしれないと思って「行動しよう!」と自分を奮い立たせる意味で、そのように思うのは有効だと思います。

ただ、過剰に「行動しよう」と思っていると、そうしたリスクが出てくる事は知っておいた方がいいと思います。

「行動したい」感情が生まれる環境に自分の身を置く

では、行動しようと思わないけれど、行動力を上げるにはどうしたらよいか?

結論から言うと、自分を変えようとするのではなく、自分で変えられる周りの環境を変えようとする事です。

そして、その変え方のパターンとしては2つあるのかなと思います。

1.行動しないと不安になる環境に身を置く
2.行動したら楽しくなる環境に身を置く

  
  
1の場合、例えば資格試験の勉強をしたいと思ったら、その資格試験の勉強をしている人がたくさん集まっているスクールに行ってみると、周りの頑張っている姿を見て、「勉強していない自分の方が違和感ある」と感じたら、おそらく「勉強しよう」とは思わず、「勉強しないと・・・」と思いやすくなります。

また2の場合、例えばブログ記事を書きたいと思ったら、1つ記事を書く毎に何かご褒美的なイベントを用意し、「ご褒美を受けたい」と思うような環境に身を置くと、自然とブログ記事を書こうという気になってきます。
  
  
どちらのパターンにしても、ポイントとなるのは感情を刺激するところです。

そしてその感情を刺激するのは、自分自身でやるのではなく、周りの環境からその刺激を受けられる環境に自分の身を置こうとする事が重要です。

周りの環境に身を任せる状態にすると、自分が必死にならなくても、周りの流れに沿って自分を動かしていく事ができるようになり、無理に「行動しよう」といった自己暗示をかけなくても、行動するのが自然な環境に持って行くことができるようになります。

自分だけの覚醒環境を見つける

その他、行動したいことの内容によっては、特定作業限定の自分オリジナルの覚醒タイムが存在する場合もあるので、それに合わせたスケジューリングを考えるのも一つの手段です。

これは、例えばアイデア出しの作業をしようと思った時、午後以降にやると全然アイデアが思い浮かばないけれど、午前中にやると何かしらのアイデアが必ず思い浮かぶ、といったような事です。
  
  
または場所でも似たような事があると思います。

例えば本を読む時、自宅やスタバだとなぜか集中できず、なかなか読み切れないけれど、書店や図書館で読むと、あっさり読み切る事ができる、といった具合です。
  
  
本を読む時の集中という事で言えば、場合によっては、座って読んでいると集中力が続かないけれど、立ち読みしていると集中力が持続する、といった姿勢による変化もあるかもしれません、
  
  
いずれにしましても、「行動したい」と思っている内容をやっている時、こうした時間や場所的な面、体の状態などから一番集中力が持続する環境を把握して、そこに自分の身を置くと、自然と行動したくなる感情を引き出す(=行動したくなる環境を作り出す)ことができるようになります。

この集中しやすい環境条件は人によって様々だと思われ、人によっては真逆の方が良い場合があっても不思議ではありません。

だからこそ、いろんな事を試験的に実践して、自分自身を客観的に観察し、自分自身でその条件を見つけていく必要があるのです。
  
  
なので行動する時の初動としては、まず実験的な行動を取る事と、客観的に自分を見つめる事の2つに重点を置く事で、その後の行動力を維持する事ができるようになるのではないかと思います。



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。