夢と現実逃避を一緒にしない

目標を考える時、「紙に書き出すと夢が叶う」といったような事を見かけたことがある人がいらっしゃるかもしれません。
  
もちろん紙に書き出す事で、達成したい事象の具体化、明確化ができるので意味はあるのかなと思います。
  
  
ただ、じゃあ紙に書けば何でも目標達成できるのか?と言うと、そんな事はないと私は思います。
  
例えば「バレエダンスを踊りたい」と目標に書いたとしても、それが体重100kgを超える人だとしたら、それはかなり難しいでしょう。
  
50を超えた普通のサラリーマンが、「トップアイドルと結婚したい」と書いたとしても、同じ事かと思います。
  
これらのどちらにも共通しているのが、今の現状を否定したい思いしかなく、つまりただ現実逃避しているだけだということです。
  
もちろん、「その高嶺の花に憧れるだけで満足なんだ」という人はそれでも良いのですが、本当に夢を叶えたいと思っている人がそのような状況に居心地の良さを感じてしまっていると、おそらく永久に夢が叶うことはないと思います。
  
  
じゃあ、実際に紙に書いて夢が叶うのはどんな条件が整っているときか?
  
それは現実逃避ではない冷静な目標を明確にできている時だと私は考えています。
  
例えばダンスを踊れるようになる前に体を動かしやすい体重に絞るという事を目標にして行動する人だと思います。

先に出したアイドルと結婚したいという例だとしたら、例えばアイドルの趣味が写真だったとしたら、Instagramの世界でフォロワーナンバーワンを目指して行動する、といったように、実際に付き合えるかは別として、そういった所を目標として紙に書き出して、達成のための行動プロセスが具体化されれば、それは現実逃避ではなくなるでしょう。
  
  
なので、もし夢を叶えたいという思いがあるのであれば、それをただの現実逃避で終わらせないように気をつけるのが良いかと思います。
  
もちろん冷静に考えていく中で現実的な目標ばかり立ててしまうと、それはそれで向上心が上がりにくくなってしまうので、あくまでも起点は非現実的な事でも構わないのですが、そこで終わらせないようにする事が重要です。



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角田 和将(Tsunoda Kazumasa)
角田 和将(Tsunoda Kazumasa)
速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。
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