100万分の1の存在となれば、本当に価値は1万倍に上がるのか?

最近Twitter見ている時間が長くなりつつあります。

単純にSNS使ってなさすぎたので慣れようと思って、Youtube、Facebook、インスタ等いろいろ使っていたら、結果的に文字ベースのTwitterがやっぱり馴染むなあ…と思ったので(フォロー、お待ちしておりますm(_ _)m)。
https://twitter.com/SpeedReader_No1
  
  
そんななかでたまたま、誰かがRTかいいねをかけてシェアされてきたコメントで、多動力に関するツイートコメントを見かけました。

探すのも面倒なので、コメント主旨をまとめると、3つのことで100分の1になれば、100万分の1の存在となって、あなたの価値は1万倍上がるんだと、おそらく多動力に書かれている事を自分に言い聞かせる意味か、若しくはホリエモン拡散を狙ったか、どちらの意図で書かれたかは定かではありませんが、そんな感じのコメントでした。

何となくこれを見たときに、「本当にそうなのか?」という違和感を覚えました。。。
  
  
で、何を思い立ったかよくわからなかったのですが、週末ものすごく久々にテレビを見ようと思ってつけたら「Another SKY」で、なんとちょうど堀江貴文さんが出演しており、多動力に関する特集をやっていて、「普段オピニオン記事は書かないけれど、これは書けってメッセージか…?」と思ったので、今日はそのあたりを少しブログにまとめてみようと思った次第です。
  
  

システムエンジニア時代の土台となったマインド

書き出す前の一応前提として、違和感とはいっても堀江貴文さんに対する違和感ではないです^^;

よく炎上しているし、「炎上を恐れるな」的なことも言っているので、否定的な見方をする人も多いのかなと思いますが、ライブドア当時、私は株の“か”の字も知らないほど投資に無関心だったこともあってか、その類いの否定感情はなく、むしろ意見には同意的に思うことのほうが多いです。

そのように思うのは昔とても印象的な記事を見たことがあって、それは私がシステムエンジニアとして就職して、まだ新人だった頃、たまたまIT系のニュースサイトを見ていたときに、その当時オン・ザ・エッジからライブドアに変わって…とかをやっていた頃(たぶん)の堀江さんのインタビュー記事でした。

そこでは「エンジニアたるもの」といった主旨の考え方が載っていたのですが、これが私のSE活動においては本当に基礎となる部分をつくってくれたのです。
  
  
たとえば「システム扱ってるプログラマーなのに、紙を使う前提で仕事をやってちゃダメでしょう」という考え方(文章はうろ覚え)。

当時、私自身が主に農業系、官公庁系の方を相手に仕事をしていたこともあって、アナログ運用が主体になりがちな環境にいたのですが(特にその当時は)、システムを扱う自分の会社を見てみると、大して変わらない運用だったんですね。

「システムを売っている会社なのに、自分の会社は紙で運用って、やってる事が矛盾しているよね…?」ってところにツッコミを入れた記事で、まさにその通りだと思ったのです。

それがキッカケで、個人の環境下では、新物のデバイスは極力買うようにして、なるべくデジタルの世界だけで物事を解決する視点を持つように…という意識になりました。この意識を持ち続けられたことは、SE活動にも大きく寄与したと今でも思っています。
  
  
他にもいろんなことが書かれていて、その記事は私にとって、未だに強く、良い影響をもたらしてくれたのですが、炎上に関してだけは、僕は絶対避けたい派の考えなので、すべての意見に同調しているわけではありません・・・、念のため><
  
  

100分の1って難易度どのくらい?

話を戻して、3つのことでそれぞれ100分の1の存在になるということで、昨年(2017年)までの自分を振り返りながら、どのくらいの難しさ(簡単さ)なのかを探ってみたいと思います。
  
  
・速読日本一(2万分の1)

・単作での10万部超え(約267分の1)
⇒年間で10万部を超える本が約300冊と仮定し、年間出版点数を8万点と考えた場合。

・気象予報士(25分の1)
⇒合格率大体4%と想定。

・トレーダー歴9年目(生存確率的に大体25分の1)
⇒ネット上でいろんなサイト見た感じから。
  
  
他、数字で表せない肩書きとしてはシステムエンジニアなどもあるのかなと思いますが、こうしてみたときに、100分の1っていう数字に対する印象は、皆さんどうでしょうか・・・?

『100人の中で1番になる』ことを考えるとどうでしょう。頑張れば何とかなれるものが見つかるのではないでしょうか。

引用元:http://weblog.horiemon.com/100blog/42876/

100人中1人ということは「1%の存在になる」ということで、「100万人に1人の人材になることを目標に」という記事の前置きと比較すると、何となくできそうな気にもなりますが、あくまでも“頑張れば”、ここ、とっても重要ポイントなのだと思います。

簡単そうに表現されているけれど、“決して“簡単ではないってことですね。

テレビでも話されていましたが、「全力でやる」ことを強調されていたので、そういうことなんだと思います。
  
  

価値って一体何なのか?

とりあえず、それぞれを掛け合わせると100万分の1の条件は満たせているのかなと思うのですが、じゃあそのとき、私の価値は1万倍になったかと言われると、「Yes」でもあるし「No」でもあるような気がしたのです。ここに違和感があったのです。

確かに読書速度の数字や出版部数を価値基準とする人から見ればYesなのかもしれませんが、PV数や視聴数、フォロワー数を価値基準とする人から見れば、まだまだ完全Noだと思います。

先日もあったのですが、ビジネス書の領域で10万部というと、出版界では一つの大台と考えられる数字になりますが、本にまったく興味がない人からすれば、100万部を突破しているミリオンセラーでさえも「それってすごいの?」となるわけです。

実際、私は出版をするまで、片付け本で海外でもすごい売れてて、ミリオンセラーにもなった近藤麻理恵さんのことをまったく知らず、「誰それ?」状態でした。。。
  
  
つまり、仮に結果を出して、100万分の1の存在になったとしても、他者からの評価がないフィールドでは価値は生まれず、ただのマニアックな人で終わるということです。

私が速読日本一とか、読書速度を競い合うことにまったく興味を示せなかったのは、このあたりに理由があります。

確かに、私が速読を始めようと思った時期に、「速く読んで、内容もわかってます」的なパフォーマンスがテレビで流れているのを見かけたことはありますが、それを見て「すごい」とは思いつつも、その行動自体は結局のところ何も価値は生み出しておらず、「だから何?」という面が見えてしまったのです。

だからこそ、「速読を極めたい者へ」みたいな、速読研究家のようなものを目指すのではなく、たとえば出版というかたちで、その技術的な部分を世に残し、活字嫌い、読書嫌いな方々に「こうしたアプローチで本を見れば、世界観が変わるよ」ということを、ワンランク、ツーランクくらい上に行く底上げに重きを置いているわけです。
  
  
少し話が逸れましたが、100分の1の肩書きを掛け合わせるとき、第3者(というか自分が評価されたいと思う方々?)から見て価値があるような掛け算をする技術がプラスアルファされて、はじめて1万倍の価値を感じられるのかなと。

これもたまに言われることがあるのですが、「速読と投資、何が結びつくのかわからない」という点について、二重人格のように見えてしまって「よくわからない⇒不信」となり、むしろ価値が下がってしまう、といった危険性さえあると。
  
  
掛け算の方法のひとつとしては、「繋がり」があるのかなと思います。

わかりやすい例はSNSで、100分の1の存在になる過程で繋がった協力者、ファンの方など、そうした方々が多ければ多いほど、その価値を認める人が多く存在することになります。

結果を出すためには、一人の力でできることなどたかが知れているので、よほどの才能で突っ走らない限り、周りには必ず仲間がいるわけですが、その仲間が多いほど、他者評価が多い=価値が上がるという考え方になるのかなと思っています。
  
  
先日、メルマガ読者さん限定でコミュニティ構築に関するアンケートを取ったのですが、その意図はこのあたりにあります。

今までいろんな物やサービスをつくってきましたが、もっと多くの人と一緒にものづくりがしたいなあ…という思いから、コミュニティ構築という思いに至り、いろいろご意見をいただきました。

コミュニティがあれば、逆にファンの方が望むものづくりに私もお力添えできると思うと、それはそれで嬉しい。モノは何でもいいのですが、私はやっぱりものづくりをしている時が一番幸せを感じられるんだなあ…と最近改めてよく思うので、今仕掛かっているプロジェクトが落ち着いたら、コミュニティ開設したいと思っています。
  
  
話逸れまくりですが、「数多くの繋がりを持ちながら」肩書きを整備していくこと、このプラスアルファに存在する条件を踏まえておくのと、そうでないのとでは相当な差になるのではないかと思います。
  
  

100分の1になるための最低条件

100分の1と聞いて「ガリガリ君の当たり出すのと同じくらいだろお~、簡単だよ」と思う人もいれば、「難易度高すぎ…」と思う人もいるでしょう。

確率から受ける印象は人それぞれですが、100分の1になった肩書きの過去を振り返って、「実際に100分の1になるには?」について考えてみたいと思います。
  
  
1つ挙げるとしたら、100分の1になるには、自分がストレスフリーな状態で活動していることが最低条件だと思っています。

僕も別に100分の1に入りたいと思って活動したわけではなく、勉強や活動等、どれもそれぞれが楽しいと思っていたからやっていただけ。そうした活動ができているときほど、結果的には100分の1レベルに近づきやすくなっているような気がします。

で、ストレスフリーで活動するためには、活動を進めるにあたって周りの目や意見は参考程度に留めなければならないのですが、先に出てきた価値=他者基準の評価と考えると、周りに多くの人がいるほど、いろんな意見が降り注がれることになります。

完全シャットアウトしてしまうと、改善のツボがまったく見えなくなってしまうので、完全無視はできないものの、過剰に耳を傾けすぎると、周りに振り回されることになり、自分がストレスを抱えることになっていきます。

このバランスを取る意識を持つことが重要になるのかなと考えています。

「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」という言葉もあるように、価値は他者評価だけど、他人の考えは自分がどうこうして変えられるものではないと割り切って考えることで、自分の活動に集中し、ストレスを感じない集中環境をつくることが100分の1になるポイントなんじゃないかと考えています(今のところ)
  
  
とまあいろいろ書いてきましたが、結論、自分が楽しいと思うことをやるのがいいって事ですね^^



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は15冊で33万部超え。