社会人が速読を学ぶ時に考慮する、教材や教室講座の選び方

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最近は、私が速読を学ぼうと思っていた頃と比べて、だいぶ社会人が指導を受けられる速読教室や講座が増えたような気がしています(気のせいかもしれませんが)。

ネット環境の進化に伴って、昔は本でノウハウ知識を身につけていたものが、ネットに取って代わる時代になり、ノウハウを学ぶだけならば無料でもかなりの事までできるようになったような感じもしています。

そこで今回は、様々な学びの環境があるなかで、社会人が速読を学ぶ上で配慮しておくといいことについてまとめてみました。

本やネットだけでも速読習得は可能

私は2010年1月から速読教室に通って学び始めたのですが、実はその前にも速読にチャレンジしたことがありました。

それは中学生のときです。当時から国語に苦手意識があり(というか数学以外は全部ダメでしたが><)、たまたま親が速読の本を買ってきたのを見て、「遊ぶ時間を増やしたい!」と思ったことがキッカケで、やってみようと思いました。

しかし本を読んで最初に書かれていたトレーニングが「丹田呼吸法」のやり方だったのです。

「何が関係あるのかわからない…」と思いながらも、とりあえず言われたとおりにしようと思って、6秒息を吸って、6秒息を止めながら丹田に呼吸を落とし…といったことをやっていました。

ただ、いくらやっても、速く読めるようになった気もしなければ、国語の成績も上がらず。。。

結局、自分がやっていることが正しいのかどうかがわからず、速読ができるようにならないまま、止めてしまいました。
  
  
当時はおそらくまだ速読という言葉が出始めたばかりの頃だったこともあって、本自体があまりない時代でしたが、書いてある内容どおりのトレーニングができているのかどうかがわからないところに、本で学ぶ難しさがあるのかなと(速読に限らない話かもしれませんが)。

言い換えれば、本に書いてあるとおりにメソッドやトレーニングを実践できれば、本だけでも習得は可能なのだと思います。

実際私も、「速読ドリルはとってもわかりやすくて、実際頭の回転も上がって良い感じになったので」といった感想を頂くことが結構ありますので、本と自分の相性次第なのでしょう。
  
  
余談になりますが、速読教室に通い始めたときに先生から言われて、衝撃を受けたエピソードがあります。

私が速読教室に通い始めたキッカケは、過去に速読本で実践して挫折した経験があったので、同じように本を読んだところでできるようになるわけがないと思っていたのと、たまたまテレビで速読の特集をやっていたのを見たことだったので、通い始める直前に何か速読本を読んだというわけではありませんでした。

トレーニングをしているある日、先生が話していた時に速読本の話題になりました。

そこで放たれた一言。

「どの速読本も、かゆいところには手が届かないようになっている」

つまり速読ができるようになる本は存在しないって明言していたのです。。。
  
  
ただこの一言を聞いていたおかげで、出版の話になったとき、「自分は絶対にノウハウを出し惜しむような本は作らない!」と強く思うことができました。すべてノウハウを公開しても何も問題ないと思える根拠は他にもあったのですが、それは後述します。

そして出版された私の本は、8作中6作が1万部以上(ベターセラーの領域)となっており、最も売れた本はベストセラーと言われる10万部を超えました。

おそらく速読ジャンルでこのレベルで売れた著者はいないと思います。しかしこれはある意味、当然の結果だったと言えるのかなと思っています。
  
  

速読教室で学ぶ価値はどこにあるのか?

話を戻し、本を読んでもダメだったので、教室で学ぶことを決めて学び始めたのが2010年。

結果的に私は速読ができるようになりました。

教室を選ぶにあたって、何か基準にしたのかと言われると特になく、たまたまネットで検索して、通学圏内だった教室だったというだけでした><

なので私の場合は本当にたまたま恵まれていただけだったので、他の教室がどうなのかは正直なところよく知りません(知る必要もないと思っています)。

ただ教室を選ぶにあたって、今の私ならば「ここに気をつける」というポイントはあります。
  
  
それは、自分がやっていることが正しいのかどうかを判断してくれる講師がいることです。

私は本の他にも、学生時代にアプリやDVDを使って速読を学ぼうとした経験がありました。しかし結果的にはどれもすべてダメでした。

今ならネットでもたくさんのノウハウを収集する事ができると思いますが、当時そういった環境があったとしても、おそらくダメだったと思っています。

すべてがダメだった理由はたった一つ。

自分がやっているトレーニングが正しいのかどうかがわからなかったからです。
  
  
速読に限りませんが、本に書いてある文章を理解するときに使われる素材は、過去に蓄積してきた知識や経験になります。

もちろん一般的なビジネス書のように、多くの人が経験値として持っているであろう背景知識で読めるような文章であれば問題ないのですが、ダイエットや筋トレなどのトレーニング実用系の本は、今まで経験したことがないなかで、本に書かれている内容どおりに実践するのがとても難しいのです。

なので大抵の場合は「おそらくこうだろう」というアタリを付けながらトライアンドエラーを繰り返していくことになります。ここでもし、そのアタリが当たったとしたらうまくいくわけです。

著者的な立場でいえば、もちろん読者さんがこのアタリをつけやすいように、実際に当たるように、行動イメージをつくりやすい本を制作していくわけですが、100%になる事はまずないんじゃないかと思います。
  
  
このトライアンドエラーを繰り返していくなかで正しいトレーニングのコツを得ることは可能ではあるのですが、これを最短に変えるのが「教室通学」だと私は考えています。

自分の外部環境から講師が持つ知識、経験値を照らし合わせていくことで、確実に正しい方向に導いてもらうことができます。

ノウハウそのものは本に限らず、今の時代ならばネットで調べればいくらでも出てくるわけですが、そんななかでも教室に通う意味はここにあるのです。
  
  

どちらの学び方でも最も重視すべきポイントとは?

本でトレーニングしていくポイント、教室に通う際のポイント、それぞれを挙げてきました。

どちらにしても最も重要となるのは、皆様もここまでお読みいただいて、何となく想像できると思いますが、やはり「誰が書いているのか、誰から学べるのか?」ではないでしょうか?

そして、具体的にどんな人から学べばいいかと言うと、「できない人の気持ちがわかる」かつ「結果を出している」という2つのポイントをおさえている人だと私は考えています。
  
  
例えば速読本だと、昔から読書好き、国語の先生といった人が説明する速読よりも、活字嫌いで国語が苦手という人が説明する速読のほうが、「できない」から「できる」の過程を経験していて、その経験値を基にしたアドバイスを受けることができます。

「できない」ところから「できる」ようになった経験を持っている人じゃないと、できない人の気持ちをわかってあげることはとても難しいのです。
  
  
だからといって、数ヶ月トレーニングしただけで「全くできない」から「少しできるようになった」レベルの人が教えるとなると、それはそれで問題かなと^^;

速読に限りませんが、基本的に弟子が師匠を超えるレベルになる確率はとても低いです。ゼロではないと思いますが。

ちょっとできるレベルの人が師匠ということは、そこで習ったとしたら、弟子はそのちょっとできるレベルよりも低レベルのところで居座る確率のほうが高いことになるのです。
  
  
もちろん速読日本一みたいな肩書きまでは要らないと思いますが、速読のトレーニング自体はざっくりとした見方をすれば、極めてシンプルです。

ただ細かいところを見ていくと、しっかりとこだわりを持たないとトレーニング効果が弱い、もしくは無意味になるものが多いのです。

おそらくちょっと学んだレベルの人では気づけないような細部ですが、その細かいことが重要なのです。

サッカーを考えても、プロがボールを蹴っても、素人がボールを蹴っても、蹴る姿そのものをざっくりと見ればあまり変わりませんが、細かい違いが数多くあるがゆえに、プロの蹴るボールは正確かつ強力なものになるのと同じことです。
  
  
この本質をしっかり見抜いて、速読トレーニングの指導ができる人は、私から見ても全国に数名かな…と思っています(ゼロではないと思っています)。

実際、私のところには他の速読教室で受講していた生徒さんが来ることはよくありますし、時にはインストラクターの方まで来られることもあります。

そして教えた内容をそのまま真似されているという事も聞いたりしますが、あまり気にしていないのは結局、「Know How(何を知っているか?)」よりも「Know Who(誰から教わるか?)」が重要だと思っているからです^^

これは速読に限らず、どんなスキル習得でも言えることだと私は考えています。



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ABOUTこの記事をかいた人

角田 和将(Tsunoda Kazumasa)

速読コーチ/ビジネス書著者/認定テクニカルアナリスト

著書に6ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった「1日が27時間になる!速読ドリル(総合法令出版)」をはじめ、『速読日本一が教える すごい読書術』(ダイヤモンド社)、『出口から考えるFX』(パンローリング)などがある。著者累計は10冊で27万部超え。